本記事はPimax様よりPR案件として Pimax Crystal Light を貸与いただき、筆者がVRChat用途で検証した上で執筆しています。
Crystal Lightは「VRChatの画質をもう一段引き上げたいQuest 3 / Pico 4 Ultraユーザー」にとって有力な選択肢です。一方で、手軽さや価格面で課題もあります。
筆者は普段 Quest 3 / Pico 4 UltraをVRChat用途で使用しているため、本レビューでは「普段のインサイドアウトHMD基準で、Crystal Lightに乗り換えるとVRChat 体験は何が変わるか」を、画質・使い勝手の観点から記事にします。
いきなり結論:Crystal Lightは“安価に高画質VR”
| ✅ Good | ⚠️ Bad |
|---|---|
| 高解像度 (2880×2880) ガラスレンズ採用でクリアな視界 有線ケーブル経由で劣化のない映像 PCスペックを補うアップスケール&中心優先レンダリング機能 太いベルトと大きなクッションにより装着感良好 Lighthouseなしの単体で稼働(オプションで対応可) | ケーブル必須 大量の設定項目があり、設定難易度は高め スピーカー・マイクはイマイチ 16万円越えの価格 |
強み:Lighthouse不要で高画質環境を最安級で組める
Crystal Lightは、Quest 3 / Pico 4 Ultraから「画質を上げたい」がコストを抑えたいVRChatユーザーにはピッタリです。片目当たり2880 x 2880 の高解像度液晶パネルや、ガラスレンズ、有線ケーブルでの劣化のない映像転送により、Quest3やPico4 Ultra と比べて明確に1段階上の画質体験を得られます。また、Pimax Crystal シリーズはLighthouse なしの単体動作が可能で初期コストを抑えられます。画質面での競合となるBigscreen BeyondやMeganeXなどは、別途Lighthouse環境やコントローラーを揃える必要があります。それらと比較すると、単体で動作するCrystal Lightには圧倒的なコストメリットがあります。また、PCスペックを補うアップスケール&中心優先レンダリング機能が搭載されている点も競合製品と比べた優位性でしょう。重量も軽量ではないものの、装着感は良好です。
弱み:画質以外の部分は普通。期待は禁物
取り回しの良さという観点では、ケーブルなしで運用できるHMDには劣ります。スピーカー・マイクもコミュニケーションには支障はでませんが、Quest3と比べるとイマイチな印象です。価格もQuest3やPico 4 Ultra と比べると倍近い金額となり高価なHMDですが、基本的には画質特化型と割り切るのが正解です。
比較検証環境・設定
Pimax Crystal Light の詳細に触れる前に、検証の前提となる情報を記載します。
検証条件の設定方針
「各HMDの実運用に寄せた画質比較」の前提で、以下の方針で設定を決めています。
| 解像度 | SteamVR側のレンダリング解像度は同等になるよう調整(片目あたり3140px相当) |
| 画質補正 | 各HMDのアップスケーリング/シャープ化機能は有効 |
| ストリーミング型HMD(Quest / Pico) | AV1 / 200Mbps固定 |
Pimax ではアップスケーリングや中心優先レンダリング機能が利用できます。これは、Pimax ドライバーに実装されている機能のため、ソフトウェア側の仕様に依存せず、VRChatでも機能することが期待できます。しかし、本記事ではこの設定の有効性は未検証です。別記事で詳細に取り上げる予定です。
検証条件詳細はコチラ
検証環境
| PC 構成 | |
| CPU | Ryzen 9 9950X3D (PBO:OFF) |
| CPUクーラー | ARCTIC Liquid Freezer Ⅲ 280 |
| GPU | ZOTAC GAMING GeForce RTX 4090 AMP Extreme AIRO (Driver 591.74) |
| メモリ | DDR5-6000 CL32 32GB×2 G.SKILL Trident Z5 F5-6000J3239G32GX2-TZ5RW |
| マザーボード | GIGABYTE X670E AORUS PRO X (BIOS:F37) |
| ストレージ | Crucial P5 plus |
| 電源 | Steel Legend SL-1000GW |
| PC ソフトウェア | |
| OS | Windows 11 25H2 |
| 電源プラン | バランス ※SteamVR設定で “高パフォーマンス” に上書きされる |
| ゲームモード | ON |
| ウィンドウゲームの最適化 | ON |
| HAGS ※枠の都合で略称 | ON |
| メモリ整合性 | OFF |
| NVIDIA APP (グラフィックス・VRChat プログラム設定) | |
| 最大フレームレート | オフ |
| モニターテクノロジ | 固定リフレッシュ |
| 電源管理モード | パフォーマンス最大化を優先 |
| 垂直同期 | オフ |
| バーチャルリアリティ 可変レートスーパーサンプリング | オフ(※変更不可) |
SteamVR 設定
SteamVR バージョン:2.14.5 / stable
| SteamVR設定(動画) | |
| リフレッシュレート | 120Hz ※変更不可。設定はPimaxPlay /Virtual Desktopで実行 |
| モーションスムージング | オフ |
| レンダリング解像度 | カスタム 100%(Pimax :2884 x 3412 )(Quest/Pico:GodLike水準) |
| 高度なスーパーサンプリングフィルター | オン |
| オーバーレイレンダリング品質 | 自動(高) |
| SteamVR設定(スタートアップ/シャッ) | |
| Windows 電源スキームを上書き | オン |
Pimax Play 設定
Pimax Play バージョン:(v1.43.4) ファーム:(v1.0.19)
| デバイス | |
| リフレッシュレート | 120 Hz |
| バックライト | 100 |
| ゲーム | |
| 視野角 | 標準 |
| 画質 | カスタマイズ 1.07 |
| GPU Upscaling | NIS バランス |
| クアッドビュー | OFF |
| Pimax 中央優先レンダリング | バランス |
| 画面の見えない部分を隠す | ON |
Virtual Desktop 設定
Virtual Desktop:v1.34.14
接続:Wi-Fi 6 / WX3600HP
| HMD側設定(STREAMING) | |
| VR Graphics Quality | Godlike |
| Refresh Rate | 120Hz |
| Bitrate | 固定 200 Mbps |
| Sliced Encoding | ON |
| Snapdragon Game Super Resolution | ON |
| Video Buffering | ON |
| Spacewarp / SSW | OFF |
| Sharpening | 75 |
| Gamma | 1.0 |
| Increase color vibarance | オフ |
| Increase video nomarl range | オフ |
| Streamer 設定(OPTIONS) | |
| Preferred Codec | AV1 10-bit |
| Adaptive quantization | ON |
| 2-Pass encoding | ON |
| OpenXR Runtime | Automatic |
| Encrypt local traffic | OFF |
| Automatically adjust bitrate | OFF |
VRChat 設定(検証条件)
VRChat ビルド:(例:YYYY.MM.DD)
| Steam(管理 > 一般) | |
| 起動オプション | –affinity=FFFF -screen-fullscreen 0 -screen-width 1600 -screen-height 900 |
| グラフィックス(基本) | |
| 画面の解像度 | – (VRでの検証のため選択不可) |
| フルスクリーン | – (VRでの検証のため選択不可) |
| 品質のプリセット | 中 |
| アンチエイリアス | 2倍 |
| ミラーの解像度 | フル |
| 影 | 中 |
| 細かさの度合い(LOD) | 中 |
| 視野角 | – (VRでの検証のため選択不可) |
| FPS | – (VRでの検証のため選択不可) |
| FPSの上限 | – (VRでの検証のため選択不可) |
| グラフィックス(詳細) | |
| パーティクルの物理演算の品質 | 中 |
| パーティクルの制限 | オフ |
| ピクセルライトの数 | 中 |
| カメラのニアクリップ距離の上書き | オフ |
| シールドレベル | |
| シールドレベル | なし |
| 快適性とセーフティ(快適性) | |
| パーソナルスペース | オフ |
| アバター(アバターの最適化) | |
| 最適化されていないアバターのブロック | ブロックしない |
| 最大ダウンロードサイズ | 200MB |
| 最大非圧縮サイズ | 500MB |
| アバター(アバターのカリング) | |
| アバターを表示する距離 | オフ |
| 表示するアバターの数 | オフ |
画質比較結果:Crystal Light ・ Quest3・Pico4 Ultra
比較①:視力検査

| 視力検査結果 (World:視力検査〜Vision Test) | |
| Pimax Crystal Light | 0.8 |
| Quest 3 | 0.7 |
| Pico 4 Ultra | 0.6 |
Pimax Crystal Light はQuest3やPico4 Ultra と比べてディテイールの表現力は上です。ただし、圧倒的な差ではありません。
視力検査ワールドで比較をしたところ、Quest3とは1段階異なるスコア、Pico4 Ultra よりは2段階異なるスコアになりました。Pico4 Ultra と比較すると文字や輪郭、ディテイールの差が明確に感じられましたが、Quest3との差は少ないように感じます。細かいところまで明瞭に見れるのは事実ですが、VRChatにおいて、そこまでの微細なディテールが重要になる場面は限られるため、本機ならではの強みを実感しにくい部分かもしれません。
比較②高画質で美しいワールド

| 高画質ワールドでの比較 (World:Complex 7) | 明暗の表現力 | ゴースト フレア |
| Crystal Light | ★★★★★ | 一切なし |
| Quest 3 | ★★★★ | あり(少) |
| Pico 4 Ultra | ★★★★ | あり(中) |
高画質で美しいワールドに行くと、Pimax Crystal Light では、Quest3やPico4 Ultra と明確に異なる画質体験が得られます。明暗の表現力については、一箇所に止まっている状態では大きな差を感じにくいかもしれません。しかし、美しい明暗差のある光表現がされている Complex 7のようなワールドで動き回ると没入感が明らかに異なります。Pimax Crystal Light はローカルディミング対応により黒の表現力が高いことはもちろんのこと、ゴースト・フレアが一切ないため、視界に入る映像に明確に差があります。
比較③視野角

| 視野角比較 (WimFOV) | 水平方向 | 垂直方向 |
| Crystal Light | 101° | 96° |
| Quest 3 | 96° | 97° |
| Pico 4 Ultra | 105° | 106° |
視野角は、Pico4 Ultra > Pimax Crystal Light > Quest3 でした。
視野角測定ソフト WimFOV を使って測定しました。このツールの注意書きにも書かれている通り、顔の形状など様々な要因により、ほかの人が測定しても必ずしも同じ結果にならない点はご留意ください。実際にHMDを被ったときの視界の広がり方もPico4 Ultraが一番自然に見えます。なお、Pimax Crystal Light はスイートスポットが他のHMDよりも少し狭く、視界がクリアになる状態にするのに少し手間が発生します。
画質比較結果まとめと補足
| 視力検査結果 (World:視力検査〜Vision Test) | 明暗の表現力 | ゴースト フレア | 視野角(水平・垂直) | |
| Crystal Light | 0.8 | ★★★★★ | 一切なし | 101°/ 96° |
| Quest 3 | 0.7 | ★★★★ | あり(少) | 96° / 97° |
| Pico 4 Ultra | 0.6 | ★★★★ | あり(中) | 105°/ 106° |
Pimax Crystal Light は他HMDとは明確に異なる”空気感”があります。画質は明らかにPimax Crystal Light が優秀です。
高いパネル解像度と明暗の表現力により、Pimax Crystal Light は明らかにQuest3 や Pico4 Ultra よりも高い没入感が感じられます。 Quest3やPico4 Ultra だと映像を見ているという感覚が強いですが、Pimax Crystal Light では、実際に目の前に空間があるような感覚があります。ただし、視野角はそこまで高くありません。覗き込んでいるような感覚は他のQuest3やPico4 Ultra と比べても差がありません。
運用性比較(VRChat観点)
付け心地は良好

| 重量測定結果 | 重量 |
| Crystal Light | 600 g※ |
| Quest 3 (純正ストラップ込み・非純正クッション込み) | 636 g |
| Pico 4 Ultra (非純正クッション込み) | 612 g |
※おおよそのケーブルの重量を含めない重量
重心バランスがうまく分散されており、装着感は良好です。
写真の通り、サイズ感はQuest3やPico4 Ulra と比べると一回り大きいです。しかし重量は同水準かつ、クッション部分や頭頂部のベルトが太いため、付け心地は良好です。ただし、Quest3やPico4 Ultra のようにフェイスクッション等の交換オプションの選択肢がないため、人によっては形が合わない可能性もあるでしょう。
ケーブルはやはり邪魔
脱着できないケーブルは、やはり邪魔です。
座ったままで動かないVRプレイスタイルであれば気になりませんが、フルトラで動き回るとケーブルが気になります。映像転送もこのケーブルで行うので仕方ないですが、Quest3 や Pico 4 Ultra 等で使うUSBケーブルと比べると明確に太く重いケーブルです。また、ケーブルの扱い方を工夫しないと、ケーブルの重さをHMDで支えることになるので、付け心地にも影響があります。ケーブルをどのように引いて使うかを工夫する必要があります。
音質はイマイチだけど充分(マイク・スピーカー)
マイクもスピーカーもVRChatのコミュニケーションをするうえで実用上は困りませんが、イマイチです。
スピーカーは、Quest3やPico4 Ultra のスピーカーがかなり優秀なこともあり、対比すると残念に思えてしまいます。音楽を聴いたり、人が非常に多いインスタンスで会話をする際に音質の悪さを感じます。とはいえ、普通のインスタンスでフレンドの声を聞いたりする分には困らない程度の最低限の音質ではあります。マイクは、フレンド数名に確認したところ、「若干声が籠っているが、聞き取りづらいというほどではない」との評価でした。オーディオにも拘りが強い人は、他のマイクやイヤホン等を使うとよいでしょう。
動作は安定。
動作の安定性という観点では、基本的には問題ありません。
ただし、Pimax HMD でVRを動かすとSteam VRをシャットダウンした直後にPCが数秒フリーズする挙動がありました。GPUのドライバーをDDUでアンインストールしたうえで、再インストールすると改善しました。
インサイドアウトトラッキングも安定しています。
Quest3やPico4 Ultra と比べてトラッキング精度に差は感じません。コントローラーの形状はQuest2 のコントローラーに非常に似ています。リングが邪魔に思えるかもしれませんが、リングが飛び出ているぶん手やコントローラーがHMDのカメラで隠れてしまうことがなく、このデザイン(リングあり)のおかげで、HMDのカメラからコントローラーが隠れにくく、安定してトラッキングされる印象です。コントローラースティックや各種ボタンの操作感も他社HMDと似た感触ですが、強いて言うならトリガーが非常に軽く、個人的にはQuest3 やPico4Ultra のコントローラーのような多少の弾性があるトリガーのほうが好みです。


まとめ:Crystal Lightを買うべき人 / やめた方がいい人
| ✅ Good | ⚠️ Bad |
|---|---|
| 高解像度 (2880×2880) ガラスレンズ採用でクリアな視界 有線ケーブル経由で劣化のない映像 PCスペックを補うアップスケール&中心優先レンダリング機能 太いベルトと大きなクッションにより装着感良好 Lighthouseなしの単体で稼働(オプションで対応可) | ケーブル必須 大量の設定項目があり、設定難易度は高め スピーカー・マイクはイマイチ 通常時16万円越え |
Crystal Lightはどんな人向けか
Pimax Crystal Light は、コスパ良く高画質VRを求める人にお勧めです。ただ、万能HMDではないため、人によって合う合わないがあります。
刺さる人(座りプレイ中心・画質優先)
- 高画質VR環境を求めている
- Light House 機材の購入はしたくない
- VR中は座ったままで、あまり動かない
刺さらない人(動き回る・手軽さ優先)
- 画質はホドホドでよい
- 手軽さや取り回しを求める
- フルトラで動きまわる人 ※ケーブルが邪魔になる
Quest3やPico4 Ultra と比べて画質は明確に良いため、画質をアップグレードしたい人にはピッタリです。しかも、Lighthouse不要で追加の機材を買わずにPimax単体でVR環境が作れるため、費用が抑えられる点も注目すべきでしょう。この条件に合う人は是非ともPimax Crystal Light の購入を検討してください!
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